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解雇に関する判例 ~ 解雇の理由-犯罪行為



労働トラブル解決マニュアル【秘伝の書】


解雇に関する判例 ~ 解雇の理由-犯罪行為
解雇に関する判例は数多くあります。
解雇という行為は労働者にとっては非常に大きな問題となりますので、トラブルがこじれてしまうと訴訟にもなりかねません。
そこで解雇の予告の判例についても十分に理解しておく必要があるでしょう。
解雇に関する判例 ~ 解雇の理由-犯罪行為
【解雇の理由-犯罪行為】
・就業規則における懲戒解雇事由の「有罪の判決を受けたとき」とは、有罪判決の確定をすることまでを要しない。

(有効とされた判例)
・職務外で飲酒をして自動車を運転の上、他人をひき殺し執行猶予付き体刑に処せられた者に対する普通解雇は、就業規則の適用を誤ったものではなく有効とされた。

・会社の行事である慰安旅行の宴席において、私怨による暴行によって他人に傷害を負わせたことを理由とする懲戒解雇は正当とされた。

(無効とされた判例)
・就業規則にて規定する「刑事上の罪に問われた者」とは、少なくとも公訴の提起を受けたものであることが必要であり、逮捕されて取調べを受けたことにとどまる者はこれに含まれないと解すべきであるから、この条項を適用した懲戒解雇は無効とされた。

・地方公共団体の職員が、酒に酔って自家用車を運転して交通事故をひき起こし、相手方に加療40日の傷害を負わせ、業務上過失傷害、飲酒運転により罰金5万円に処せられたことを理由になされた懲戒免職は、必要性と相当性を欠いていることから、その取消を免れることはできないとされた。

・酒気帯び運転により他人をはねて死亡させたことにより、業務上過失致死罪により禁固10ヶ月、執行猶予3年の判決を言い渡されこれが確定した従業員に対する懲戒解雇は、就業規則の解釈適用を誤ったものであるとされた。

・勤務時間外の飲酒運転事故で、禁固6ヶ月、執行猶予付きの確定判決を受けたことを理由とする免職処分は、先例と比較して著しく不均衡であり、裁量の範囲を逸脱していることから無効とされた。

・職場外で飲酒の上、上司に暴行した生コン運転手の行為については、懲戒に値するとしても解雇とすることは権利の濫用として無効とされた。

解雇に関する判例 ~ 解雇の理由-犯罪行為 ・病院の臨床検査部長が、開業医から依頼された検査の料金を病院に納入しないで、課員の共益費に費消したことを理由とする懲戒解雇は、従来の経緯や関係者の処分と比べて過酷であって解雇権の濫用に当たるとされた。